オンバシラァァァ
いやね、昨日のNHKスペシャルでやってた御柱祭についての番組がとても面白かったんですよ。
そもそも御柱祭自体もまあ奇妙というか、なんだか太古から脈々と受け継がれているであろう日本人の魂を揺さぶられるというか、とにかく魅力的なお祭りなわけなんですが。
それに加えて、御柱祭に関わる諏訪地方の文化、例えば4本の木の柱を地面に四角形の領域が出来る感じで建てたもの(説明が下手すぎて笑えるレベル)は小さかろうが御柱と言われ、そこらかしこに存在し祀られているとか、タケミナカタとミシャグジ、モレヤといった神々の話とか、稲作伝来との関係とか、まあ内容も濃くて大満足でした。
あと守矢早苗さんという、恐らくどう考えても東風谷早苗の元ネタだろうなという人も出たりと、東方知ってる人なんかはかなり楽しめたのではないでしょうか。
最近は真田丸からのNHKスペシャルの流れが日曜日は鉄板で、NHKスペシャル見る機会が多いのですが、ほぼ税金のように視聴料を徴収してるだけあってなかなか面白いことやってると思います。この前の大アマゾン第2集のガリンペイロという黄金を求めるならず者たちの放送なんかは最高に面白かったですね。
まあつまるところ、この御柱祭の放送を見てるとジャパニーズな文化というか大和魂というか、伝統って、お祭りって最高だな‼︎なんて思ったりするわけですが、見終わった後にぼや〜っと感想を考えているとちょっと引っかかったこともありました。
僕も日本人の端くれなので、お祭りに参加したことぐらいありますし、なんなら神輿を担いだことぐらいはあります。でもああいうお祭りで面倒なのは、同じ町内に住む嫌な同級生とか、めんどくさいおっさんおじさんもいるということです。要は地縁の煩わしさ。
番組として外から眺めている分にはうーむ興味深いぞい、なんて思ったりするわけですが、じゃあいざ自分が諏訪地方の人間で御柱祭に参加しなければならないとなると、めんどくせえええときっとなるのではないかとも思います。
太古から、なんなら縄文時代から続く伝統なんて考えるととんでもなく凄いことなんて思ってしまいますが、実際は現実的な部分、俗な一面もあるのではないでしょうか。何百年も続く伝統とは言え、それはやっぱり一瞬一瞬の「現在」が積み重なって出来たものであって、必ずしもその一瞬一瞬に太古の神秘が溢れている訳ではないはずです。むしろどの時代にも常にめんどくさいおっさんが存在していることの方があり得る気もします。
では伝統とは何なのでしょうか?めんどくさいおっさんを積み重ねただけ、な訳はないと思いますが、ただ時間を積み重ねただけとも言える伝統の価値とは一体何なのでしょうか。なんとこの内容次に続きます...